【ライブレポート】

<第6回> Fly like an Eagle / 2012年2月14日(火) 渋谷WWW

2月14日、Shibuya WWWにて、TAKUYAをはじめ、多種多様な個性溢れる4組のアーティストと1人のDJによるバレンタインイベントが開催!

 

ライヴイベント「Fly Like an Eagle」が行われるShibuya WWWは、オールスタンディングであるが、段差のあるフロアのため、会場の最後列にいてもステージがよく見える。214日、この場所で色とりどりの個性溢れる4組のアーティストと1組のDJが多彩なステージを繰り広げた。

 

開演を前に、オープニングDJのピエール中野(凛として時雨)から繰り出されるEXILEPerfumeなどのヒットソングで暖められた場内。「バレンタイン行けるか~!!それでは赤い猫どうぞ!」とピエール中野からの紹介を受けて登場したのは、ハニカミスマイルを浮かべた3人の現役高校生。1曲目はファンキーなイントロから始まる「渡り鳥」。あどけない表情の残る中で、早熟な楽曲を演奏する姿が興味深い。ほかにも、ブルース調のアレンジを魅せたと思ったら、随所にサイケなサウンドを響かせる。基本的には和の要素に重きを置いているのだろうが、3ピースのシンプルな編成ながら幅の広いサウンドを聴かせる赤い猫。彼らの音楽のルーツを知りたいと思わずにいられないステージだった。

 

続く、猫好きボーイズApplicat Spectraは、頭から甘くキュートなヴォーカルとポップな電子サウンドを響かせ、場内をファンタジーな空気で包みこむ。フロントマン3人が12種類以上の楽器を駆使して奏でる分厚いサウンドが、観客を異世界に誘うかのようだ。そして、エレクトロの煌めきと融合する生音は、実は骨太のギターロック。2種類のサウンドとも、絶妙なバランスで生かしながら彼ら独自の音を生み出していく。ラストチューンは、昨年冬に全国放送のTV音楽番組で、エンディングテーマに抜擢された「セントエルモ」。ラストにふさわしいポピュラリティーな楽曲に、観客も笑顔を浮かべながら大いに沸いていた。

 

3番手は、唯一の女性アーティストであるHAPPY BIRTHDAYが登場。この夜のために、バンドメンバーとしてギターに田渕ひさ子(bloodthirsty butcherstoddleLAMA)、ベースに345(凛として時雨)を迎え、一夜限りのスペシャルバンドを結成。個性派4人のサウンドがぶつかり合うと、甘いウィスパーを聴かせつつも感情むき出しのヴォーカルは、よりエモさを増し、大らかで表情豊かなドラムは、ダイナミックさを強める。すこぶるたくましいパフォーマンスに目を奪われた。「どうもありがとう。音楽に対する私たちのラヴソングです」というきさ(Vo)の言葉の後に、ラストソング「しゃかいのごみのうた」を披露。愛を贈る1日に自虐的なラブソングを歌う彼女たちのスタイルは、屈折しているようで清々しいほどにストレートだ。1回こっきりではもったいない完成度を見せてくれたガールズ4人は、本イベントで1番“男らしい”パワフルなステージを展開してくれたと思う。

 

トリを務めるのは、約10年ぶりとなるソロ名義のシングルをリリースしたTAKUYA。若手の3アーティストが続いた中で、ベテランの風格とエッジのきいたサウンドで場内の空気を一気に引き締める。中盤では、「バレンタインライヴへようこそ!楽しんだ者勝ちです!」というTAKUYAMCに続いてダンスチューン「MAGIC RIDE」を演奏する。ダンスフロアと化したようなライヴハウスで、控えめだった熱気が高まっていく。さらに、TAKUYAがステージ前まで躍り出て煽ると、観客はなおさら彼に惹きつけられる。本編ラストは、キャッチーなギターロックである最新シングル「愛×GO! 勇×GO!」を。アンコールでは、しっとりとした大人のミディアムチューンである「僕の部屋で君の部屋で」を聴かせ、観客を魅了した。

 

TAKUYAが退場してまもなく、クロージングDJのピエール中野が、オープニング同様にヒット曲を連発。観客と一緒に振り付けをして踊る場面も見られた。この夜は、観る者のハートを鷲づかみにしたDJのほか、若手からベテラン、生音とエレクトロサウンド、はたまたこの日限りのスペシャルライヴと、実に多様な装いのステージを観ることができた。バレンタインにちなんで例えるなら、一風変わったおいしいチョコレートを目いっぱいプレゼントしてもらったようなうれしい気持ち。こんな夜をプレゼントしてくれたイベントに出会えて、とても喜ばしく思う。

 

Text:橋本恵理子

 

 

■セットリスト(ライヴアクト)

●赤い猫 ●赤い猫

1.渡り鳥

2.12

3.NEW SONG

4.長い夜

 

 

●Applicat Spectra ●Applicat Spectra

1.神様のすみか

2.スターノート

3.イロドリの種

4.クロックワイズ

5.セントエルモ

 

●HAPPY BIRTHDAY ●HAPPY BIRTHDAY

1.秘密のじかん

2.初恋

3.こころの王様

4.PMS

5.しゃかいのごみのうた

 

●TAKUYA ●TAKUYA

1.暗闇ひとりマイム

2.G.T.B.T.

3.MAGIC RIDE

4.GREATEST DELIGHT

5.WINDY

6.愛×GO! 勇×GO!

En.僕の部屋で君の部屋で

 

●ピエール中野 from 凛として時雨 ●ピエール中野 from 凛として時雨

 

※OPENING / CLOSING DJ

『Fly like an Eagle』とは、

2008年10月から始まったオムニバスイベントです。

これから音楽シーンをリードしていくであろうアーティストに目を向けて、

様々なジャンルのバンドやミュージシャンが出演してきました!

<第1回> Fly like an Eagle

2008年10月23日(木) SHIBUYA-AX

◆凛として時雨

◆UNISON SQUARE GARDEN

◆NICO Touches the Walls

◆DOES


 

<第2回> Fly like an Eagle ~with E~

2009327日(金) 代官山UNIT

◆堂島孝平

オトナモード

◆American Short Hair

 

<第3回> Fly like an Eagle

2009630日(火) SHIBUYA-AX

◆Plastic Tree

メレンゲ

◆OCEANLANE

SCANDAL

American Short Hair


<第4回> Fly like an Eagle~c/wエイチ~

2009年10月24日(土) 渋谷CLUB QUATTRO

◆榎本くるみ

◆SPANK PAGE

◆Natural Records

◆chaqq

◆American Short Hair

◆四季彼方

 

<第5回> 新木場ニューイヤージェット

~10代無料ライブ~ supported by FLaE

2011110日(月) STUDIO COAST

◆ギターウルフ

凛として時雨

◆雅-MIYAVI-

◆SISTER JET

◆HAPPY BIRTHDAY

赤い猫

DJ:増子直純(怒髪天)

 


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